【あなたのまちの広場を教えて下さい! 第2回「まちなか広場賞」公募開始】

公共空間の「質」研究部会及び全国まちなか広場研究会では、昨年に続き第2回「まちなか広場賞」を広く公募いたします。 あなたのまちの広場をご紹介ください。

<目的/趣旨>
まちでの多種多様な活動の受け皿、人の居場所の創出、出会いの機会の提供など、暮らしをより豊かにする役割を果たしている萌芽的、発展的、独創的な「まちなか広場」を、昨年に引き続き、今年も広く募集します。本賞を通じて、「つくる」ことと「つかう」ことを一体的に考えていくプロセスを大事にする意識を醸成し、「まちなか広場」への理解・関心の向上、よりよい空間づくりのための技術の普及、愛着を持たれる広場に育てる運営手法の発展を図ります。

<応募資格>
・広場関係者(所有者、管理者、運営者、設計者、施工者等)及び利用者(自薦他薦は問いません。ただし他薦の場合は管理者等の関係者と調整の上、ご応募ください)
・審査対象とする「まちなか広場」は、まちなかに立地する広場的空間(計画中及び暫定利用中のものを含む)としますが、法的位置づけや空間タイプによる制限は設けません。ただし、都市公園法及び自然公園法に基づく公園等は除きます。
※第1回「まちなか広場賞」へ応募・推薦された皆様からの積極的なご応募もお待ちしております。

<提出期限>
平成28年5月13日(金)必着

<表彰>
・平成28年7月2日(土)に北海道札幌市で開催される第4回全国まちなか広場研究会の中で、各賞の発表及び表彰式を行います。
・入選したまちなか広場の応募・推薦者及び広場関係者の方は、当日の表彰式に出席していただきますようお願いします。

◯審査の視点
「まちなか広場」にとって、まず重要なのが人の存在であり、人の存在こそが最大の魅力になると言えます。人々の様々なアクティビティを受け入れられる広場がまちなかにあり、人々がその広場に愛着を持って日々暮らしている、そんな「まちなか広場」のある暮らしが日本の至る所に生まれ始めています。
世界では「まちなか広場」をはじめとする公共空間の質が向上することで、周囲への環境的・経済的波及効果が生まれ、その公共空間のみならず周辺のまちの魅力を向上することに結びつくという考えが一般的に定着しています。
日本では、元来、道路や寺社境内といった空間を仮設的な設えによって一時的に占用し、広場的利用を行うという伝統的な公共空間文化がありました。そうした歴史の中で、現代の「まちなか広場」は新たな広場観・広場文化を形成していく過渡期にあると言えます。
このような背景から、「まちなか広場」の存在自体が都市において新たな価値を提供しているという視座に立ち、個々の広場の個性や工夫を積極的に評価していきます。このような理念のもと、審査に当たっては以下の体系による具体的な指標により評価を実施し、審査員の合議によって各賞を決定致します。

◯評価の体系
まちなか広場賞では、まちにおける当該広場の価値を審査するにあたり、4つの階層によって構成される評価軸を用いています。第1階層は、多様な人の利用や、幅の広い利用が起こっている<状況>を、第2階層は、広場やその周辺も含めた<場の特性>を明らかにするための評価軸です。第3階層は、そのような状況や場の特性の成立を支えている<仕組み>を、第4階層は、多様な関係者を巻き込みながら協働している<プロセス>を明らかにする評価軸です。そして、各階層には具体的に評価を行うための指標が付随しています。まちなか広場賞の審査では、人の存在に焦点を当て、当該広場が、その街における「生活の豊かさ」や「価値」を生み出しているかという定性的な視点を、このような「深度」を持った評価体系・評価指標によって見極め、審査を実施します。